多彩な品種と園主のもてなし
人々がはるばる来る名園
完売した分も含めると、1シーズンで15種類は下らない多彩な品種を栽培している高山果樹園は、テーブルに座ると、お茶と一緒に5種類の試食が出てきます。注目度が高いのは、名前のインパクトも強い「妖精の乳首」。白系で粒が細長く、一房にぎっしり実が付いています。手間は巨峰の5倍かかるといい、値段も高めですが「食べられると、みなさん納得して買っていただいています」と園主の高山一三さん。来年は7種類の試食を用意する予定だそうです。
手前から時計回りに巨峰、レッドクィーン、紅伊豆、ハニーレッド、妖精の乳首
人々が集う山辺の名所
石垣神社横の道をのぼったところにある高山果樹園は、珍しいぶどうの品種があり、たくさんの人々が集う山辺の名所です。昨年までシーズン中だけオープンしていたカフェ「山苞うさぎ屋での喫茶」は、「どうしてもぶどうで手一杯」と今年はクローズしていますが、柿のシーズンは再開予定。「田主丸ガーデンめぐり」の名所でもある花咲く園では、バーベキューもできます。
気持ちのいい木陰のテーブルで試食
育てている品種は15種類
10種類の色とりどりのぶどうを栽培している高山果樹園でもひときわ目をひくのは「妖精の乳首」。落語を思わせる絶妙なおしゃべりに引き込まれる園主高山一三さんの、さすがの命名。難しく、誰も育てようとしなかった品種の栽培に成功し、品種登録したという高山果樹園オリジナルです。その他にも、ハニーレット、マニキュアフィンガーなど、園では15種類すべての品種が試食できるため、好きな味を選んでのオリジナル詰め合わせが人気を集めています。
妖精の乳首
耳納連山に囲まれた
自然を愛して
畑に立つと黒々とした土が、ふわふわとしているのがわかります。それは、ぶどうの木1本1本に、キャリー3台分の牛糞をたっぷりと加えているから。この独特の土づくりが、毎年、ぶどうにこの上ない甘さを与えてくれます。耳納連山に囲まれた自然を愛してやまない一三さん。その心意気にふれながら、ひと味違った「笑いのたえない」ぶどう狩りが楽しめる園です。
花咲く庭
○開園時期
トンネル 8月10日~9月10日
露地 8月15日~9月10日
○開園時間 6時~18時
○定休日 なし
○駐車場 25台
○同時受入可能人数 100人
山苞うさぎ屋
○食事 弁当持ち込み可
バーベキュー
○販売品 巨峰ラムネ
ジャム
○巨峰の料金
露地栽培ぶどう 1,500円/kg ~
○ぶどうの種類
巨峰 8月15日~9月上旬
藤稔
8月25日~9月上旬
キャンベル 8月10日~終了
セイベル9110 8月15日~終了
妖精の乳首 8月10日~終了
ハニーレッド 8月15日~終了
レッドクィーン 8月20日~9月上旬
紅伊豆 8月20日~9月上旬
ロザリオロッソ 9月1日~9月15日
紅ピッテロ 8月下旬~終了